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またまた、パンツの紹介です。
2007年春夏よりsqautでの取り扱いが始まったTUKIより、新作パンツの入荷です。


新作はコーデュロイパンツ。
シンプルながらも、生地には並ならぬ拘りを見せるこのブランド。
今回も、かっこいい質感のパンツを作ってくれました。

コーデュロイ5P　22,050円　MIDNIGHT　SIZE 1SOLD OUT 2 3SOLD OUT 　


色調は独特のNAVY。TUKIのオリジナルカラーになります。
上記でも触れた生地への拘り、ブランドから送られてきた説明文より抜粋させていただきます。


個人的にも面白い話だったので、お時間ございましたらお付き合いください。


コーデュロイという素材には、通常の綿布帛以上に多くの加工工程が入ります。織布の時点では、この生地特有の「毛」はまだありません。
織布後、横糸をカッティングして初めて毛ができるわけですが、毛足の長さを揃えるために行う工程が「毛焼き」です。

摂氏800度以上に焼かれたローラーに表面を当てることで毛足の長さを整え、それでやっと染める前の工程が終了します。

判り易く言えば「毛を燃やす」わけですから、当然燃え方にもムラがあります。

一般的に流通しているコーデュロイでは、そのムラを目立たなくする為に強い薬品で処理するのが普通ですが、逆の効果として生地が痛んで痩せてしまうこともあります。そして何より、味気ない。

今回は開発段階でそういった工程をなるべく省き、染色方法にも独自性を出して、そういった「工程の痕跡」をあえて生地ヅラとして、出してみました。

見た目以上にしっかりと残った打ち込み感と、毛足や毛向きが不揃いな為、色にも深みがでているのは、そういった理由からです。

そしてよく見ると染めムラのように見える箇所、これが毛焼き工程の痕で「フレーム（火焔）現象」です。


実際、手にとって見ると違いがわかります。
しなやかさなどは全く無く、ざらついていて乾いている感じ。


今っぽい加工など無く、逆に生地を生産する段階で工程を一つ削ったってとこが、個人的には気に入ってます。
モノを作る上で、足し算が多いなか引き算での勝負。
生地の特性を知り尽くしているデザイナーだからこそ出来ること。
プロの仕事だと思います。


そして在庫を切らしていた、こちらも補充いたしました。
※ダックテイルは夏生地の為、今季追加分はありません。


フリスコ、ウエストポイントともかなりお世話になっています。
デニムの膝の色落ちが、自分の職種を物語っています。


だいぶ育ってきました。





デザイナーが作り、自分が仕上げた最高のパンツ。
一生、完成することは無いと思いますが、今日も昨日よりイイ顔してます。

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